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前の年の夏、娘に誘われて、海へピクニックに出かけました。穏やかな日で気持ちの良い波の音、風はちょっ強めでしたが、海に向かって、日よけのテントを張りお弁当を食べながら,日がな一日ゆったりと椅子に座って波を眺めて、過ごそうと思ったのは良かったのですが、海岸沿いの砂浜には、なんと何百本もの釣り竿が数十センチ置きに、ずらりと砂浜に差し込んで並べられていて、近くにテントを張って泊り掛けで鮭を釣っている人が何人もいて落ち着かず、ゆったりと瞑想の気分は見事に砕け散ってしまいました。仕方なく周辺を散策していると、種を付けたハマボウフウがあちらこちらに・・・。そこで次の年の新芽が出てくる頃にまた出直してくることにして、気を取り直し帰ってきました。その成果が左写真です。天ぷら、酢味噌和えにして食べました!! |
すっかり雪解けした林道、やっとズボズボの埋まりながらの散歩から解放され、硬い地面を踏み占める喜びを感じた春先、その頃から私達の歩く先を、ツガイのエゾライチョウがトコトコと、先導するように歩いているの姿を見るようになりました。野鳥の割には機敏とは程遠い、むしろドンくさそうで、憎めない無防備な姿を見る度、キツネやエゾタヌキなどの天敵から身を守ることが出来るのか心配で、姿を見かけた日はホッと一安心でした。この辺ではヤマドリと言われていて、肉は最高に美味しいのだそうです。生息数は激減しているのに、その美味しさゆえに禁猟にされていないのだそうで、ツガイのライチョウの姿を、目にする度このまま穏やかに無事に過ごして、子孫を残し続けて行って欲しいと心から願わずにはいられませんでした。 |

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9月の中頃、実が鈴なりになって、大木に絡みついているヤマブドウの蔓を見つけたので、そこを通り過ぎる度に見上げていました。その内ブドウの葉は落ちて実だけがあらわになり、しばらくそのまま実を付けたまま下がっていました。ぶどう酒にするにもジャムにするのも、結構手間がかかって大変なので、採収しようとは思いませんでしたが、なんとなくもったいないなーっ、と思って見ていました。それから何日か経って通りかかると、鈴なりの葡萄の実が見事になくなっていました。よく見て見ると、左写真の太い木の表目に、ひ熊の鋭い爪痕が、あっちこっちに付いていてよく見ると、大きな爪痕と小さな爪痕があって、どうやら親子で登ってブドウを食べたようです。このまま干からびて、落ちてしまうのはもったいないと思っていたので、一番最高の方法で処理されたことに、とても嬉しく思いました。 |
12月紅葉も終わり、葉っぱもほとんど散ってしまった林道の散歩道を折り返して戻って来ると、キツネが小高い斜面にお行儀よくジッと座って、私達を見送ってくれていました。ウチのお店の周りを廻って歩いているキツネはどうも、雪の上などについている足跡からみて2頭いるようで、そのうちの1頭ではないかと思います。冬場の餌の乏しい時期など、ウチのワンちゃんのご飯の、おこぼれはないかと探しに来るようです。この辺一帯は、ウチのお店を含めこのキツネ達のテリトリーのようです。ということはわざわざ私達に、ご挨拶にでも来てくれているかな・・・、なんて甘いですね。むしろ逆に、私達の行動を見張りに来ているのかもしれませんね。アンタ達単純な人間のする行動は、すべて私達にはお見通しだよって言っているのかもしれませんね。 |


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